2011年7月18日月曜日

肥後守

肥後守 竹虎ナイフ ¥50(実売価格)

先日のとあるプチイベント「京成線沿線の文房具店巡り」の際に収穫した肥後守です。
「ひごのもり」ではなく「ひごのかみ」と読みます。
一般的なボンナイフと同様、鉛筆を削るのためのツールです。

20110717_001.jpg

��900年代には製造が開始されていたと言われているこのナイフですが、構造も単純であり、部品も少ない事から安価で製造出来るとして普及されたようですが。
やがて鉛筆を削る道具として子供を中心に使われるようになったのですが、鉛筆削りやカッターナイフの普及に伴い急速に収束。そして「刃物をもたない運動」に押されるように殆ど姿を消してしまったそうです。
さっそく箱を開けてみました。
20110717_002.jpg
D.X.ってのは「デラックス」という意味なのでしょうか?
20110717_003.jpg
開いてみました。
刃渡りは6cmくらいでしょうか。
ボンナイフは剃刀のような刃ですから、肥後守は刃が厚く見えます。
20110717_004.jpg
そのボンナイフと比べてみました。
ボンナイフが随分と小さく見えますね。
20110717_005.jpg
鉛筆を削らなくては始まらないので、さっそく削りだしです。
お相手はITOYAオリジナル鉛筆さんです。
20110717_006.jpg
こんな感じで削り終わりました。
20110717_007.jpg
いまでは鉛筆削りが普及し過ぎて、自分でナイフを使って「ケズル」という行為が減ってしまいました。
個人的には何かに集中して作業を始める前などに、鉛筆を削り意識を高めることをしています。
いわゆる精神統一というような少し儀式めいた作業なのですが、これは鉛筆削りでは駄目なのです。
やっぱりナイフで一本づつ削って集中して行く事ができるみたいなのです。
何かを生み出す時にはやはり鉛筆の方が良いですね。
ざっくりと何かを書き出したり、ラフなデッサンなんかを描くにはちょうど良い。
ナイフ話から少しそれましたが。。。
今では収集家がいる程のこの肥後守。
街中で売っている事など殆どないのかもしれません。
自分が見つけたのは一般的な文房具店ではなく、卸がメインのお店でした。
こんな感じで、古き良き文房具店の片隅に眠っているかもしれない肥後守。
その変わらない姿と、完成されたデザイン。
これからもそのままでいて欲しい一品です。
そしてこのままの形で、まだまだ使って欲しいものだと思います。
詳しくはコチラのサイト「肥後守博物館」に書かれております。
勝手にリンクして申し訳ないです。

0 件のコメント:

コメントを投稿