この世に存在しない筆記具を作る。
自分で一から創り出すことは難しいですが、既存品から新たな物を生み出すことが出来るのだという
発見というか感動というのか。そんな経験をしてきましたので、ココに上げる事によって少しでも文房具
好きな方々の目に触れる機会があればと思いました。
本来であれば「みちくさ市 ブングテン」の改造講座に参加させて頂く予定でしたが、東北太平洋沖の地震に
より中止となってしまったために、プチ改造講座を螢窓舎さんにて開催して頂きました。
あらためまして改造王ことisuさん、場所を提供して頂きました螢窓舎さんの真船さんにお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
今回作成したものです。上から、
・LAMY Safari 2.0mm 芯ホルダー
・LAMY note 2.0mm 芯ホルダー
・ZEBRA arbez piirto 0.7mm
先に完成したものを掲載したのはどれも既製品と見間違うくらい精度の高いものであったからです。
これが改造した物なの??と、疑いたくなるくらいです。
ちょっとした時間で新しい芯ホルダーやサイズ違いのシャープペンシルが作成できるとなると、
今後触手を伸ばして行きそうな領域なのかなと思ったりしています。
何の意味があるの??と、聞かれる事もあるとおっしゃってましたが、世にない物を自分で創り出す
楽しさと、それを考える想像力と発想があると思います。決して既製品だけでは味わえない深みがあ
ると思います。
自分の手先が器用とかそんなことは決してありません。。。
こういった細々した作業は昔から大好きであったので、今回の改造講座を楽しみにしておりました。
詳しくはisuさんのBLOG「the uncomfortable chair」、「uc_2」を参照して頂いた方が早いのかと
思われますので、ここでは詳細は省きまして、一部の写真と文章のみとします。
今後自分で作成した時が来ましたら、手順を追って記載して行こうと思います。
今回作成するLAMY Safari 2.0mmです。
一番上のイエロー軸がisuさんの作品です。
真ん中が改造前のSafariです。一番下がITOYAの2.0mm芯ホルダーになります。
この2つを使って芯ホルダーを作成する事になります。
いきなり写真が飛びましたが、ITOYA芯ホルダーの軸をペキペキとペンチで砕いて行きます。
中身が必要って訳ですね!ITOYAさんには申し訳ないです。
出てきた中身を分解して、口金部分を切り離します。
使用するのはこの右のパーツです。これをSafariにエポキシ樹脂系の接着剤で接着します。
接着後はプラスチックのようになる材料の用で2分程である程度固まります。
瞬間接着剤では横の衝撃に弱いので使用しないそうです。
固まるとこんな感じになります。
この部分にITOYA芯ホルダーの口金を取り付けます。
また写真が飛びますが。。。
このままSafariには入らないので、尾部を入るように削ります。
長さは微調整しながら短くして行かないとノック出来なくなるので注意が必要です。
パイプ部分の太さも微調整しながら入れた方が良いでしょう。最初はカッターなどで、最終的には
紙ヤスリの細かい目で削って行きます。
消しゴム部分はそのまま使えますが、針金は外しておきます。若干軸がはまらないので、消しゴムパーツ
部分にマスキングテープで軸を太くするのが良いでしょう。
全部はめると完成です!
これが最初の改造作品となりました。
ノックした瞬間はやはり感動しました。。。うおぉ。って。
時間的には30分程度だったでしょうか。
isuさんに微妙な部分を確認して頂きながらもこれだけの時間で完成してしまいました。
Safariの2.0mm軸なんてどこを探しても売ってませんからね。格好良過ぎます。
エントリーが長くなってしまったのでvol.2へ続きます。
スゴいですね。
返信削除使える文具をバラしてパーツだけ取り出すとか、文具を愛していたらできないですね。